2013年03月09日
お知らせ
3月9日(土)
釣具製作記事がかなりのボリュームになってきましたので、釣り具製作に関しては今後はこちらの「釣り具製作室」にて更新していくことにしました。過去の釣り具製作に関する記事は、新しいブログに移行しましたが、当面「あしたのこやし」内にも残しています。更新頻度はあまり高くないかもしれませんが、ご了承ください。
今後ともよろしくお願いします
。
釣具製作記事がかなりのボリュームになってきましたので、釣り具製作に関しては今後はこちらの「釣り具製作室」にて更新していくことにしました。過去の釣り具製作に関する記事は、新しいブログに移行しましたが、当面「あしたのこやし」内にも残しています。更新頻度はあまり高くないかもしれませんが、ご了承ください。
今後ともよろしくお願いします

タグ :釣り具製作室
2013年03月04日
穂先の製作①
3月4日(月)
先日、削りが完了する一歩手前で8号竿用の穂先を折ってしまい、あらたに削り直しました。1cm角程度に割ったひご状の真竹を元側を1cm角、穂先側が5mm角程度にカンナで削り、四角推にしています。

今までは、ある程度穂先の形にまで削ってから火を深く入れていたのですが、きれいに削っていても火を入れると節周辺にゆがみができてしまします。おまけに固まってしまうので、修復するのが大変なんです。前回のようにポキッと折ってしまう結果を招きかねないので、今回はこの段階で深く火を入れ、矯めて、まっすぐにしてみることにしました。うまくいけばよいのですが・・・
。

「・・・
」
真黒焦げだろ~と思うかもしれませんが、まだまだ削るので大丈夫なハズ
です。今回の8号竿から、写真のように火の近くで火入れをするように変えました。どうやらこの方がきれいにムラが少なく、早く焼けます(要注意ですが・・・)。火入れの方法は、前後に竹を動かしながら、くるくると回し、一定の場所に火があたらないようにします。
そして曲がっているところも今回はこの段階でしっかりと矯めていきます。更に節部は繊維がゆがんでいますので、できるだけまっすぐにするために火入れをしてすぐに万力で挟みました。

そして、この真黒焦げの真竹をカンナで再び削っていきます。竹をカンナで削る時は、革手袋などをしないと削れた竹が手に刺さり危険ですのでご注意ください。

そして、元側5.5mm角程度、穂先側2.5mm角程度の四角推にしました。中も焦げていたらどうしようかと内心少し不安でしたが、焦げていた部分はきれいに削れ、中も良い感じで火が入っているように感じます。

そして、1日置いて(本当は1週間くらいおいた方が癖が戻ってくるので、いいと思いますが・・・)、もう一度軽く矯めなおし、軽くカンナをかけ、元側5mm角、穂先側2mm角の四角推にしました。

また火を入れてしまいましたので、少し黒くなりました・・・
。節の上は削って枠内の写真のようになっています。
本日はここまで。続きはまた今度です。
先日、削りが完了する一歩手前で8号竿用の穂先を折ってしまい、あらたに削り直しました。1cm角程度に割ったひご状の真竹を元側を1cm角、穂先側が5mm角程度にカンナで削り、四角推にしています。

今までは、ある程度穂先の形にまで削ってから火を深く入れていたのですが、きれいに削っていても火を入れると節周辺にゆがみができてしまします。おまけに固まってしまうので、修復するのが大変なんです。前回のようにポキッと折ってしまう結果を招きかねないので、今回はこの段階で深く火を入れ、矯めて、まっすぐにしてみることにしました。うまくいけばよいのですが・・・


「・・・

真黒焦げだろ~と思うかもしれませんが、まだまだ削るので大丈夫なハズ

そして曲がっているところも今回はこの段階でしっかりと矯めていきます。更に節部は繊維がゆがんでいますので、できるだけまっすぐにするために火入れをしてすぐに万力で挟みました。

そして、この真黒焦げの真竹をカンナで再び削っていきます。竹をカンナで削る時は、革手袋などをしないと削れた竹が手に刺さり危険ですのでご注意ください。

そして、元側5.5mm角程度、穂先側2.5mm角程度の四角推にしました。中も焦げていたらどうしようかと内心少し不安でしたが、焦げていた部分はきれいに削れ、中も良い感じで火が入っているように感じます。

そして、1日置いて(本当は1週間くらいおいた方が癖が戻ってくるので、いいと思いますが・・・)、もう一度軽く矯めなおし、軽くカンナをかけ、元側5mm角、穂先側2mm角の四角推にしました。

また火を入れてしまいましたので、少し黒くなりました・・・

本日はここまで。続きはまた今度です。
2013年03月02日
穂先
3月2日(土)
今日は8号竿の火入れをやっていました。今回の8号竿は素材に癖があり、苦しんでます
。穂持ちの高野は、芽の背中側が膨らんでるし、手元の矢竹は、節間にうねりが入ってます。こんな素材を選ばなければいいだけの話なのですが、竹の在庫も少ないし、まあ矯めの練習にもなるかなと、やってはいますが・・・。
さて、穂先はほぼ火入れもも終了し、あとは節周辺の曲がりだけ直そうと火に入れました。そして、矯め木をあてて曲げようとした途端、「ミシッ・・・
」

節のところからきれいに真っ二つ・・・
。もう先端から61cmしかないので、8号竿の穂先としては使えません。また、作りなおしが決定しました。
折角の機会なので、縦半分に割り中身のチェック

「おーっ
」
芯まで火が入っているようです。全体的にいい色に仕上がっているようにも思えます。今回少し火入れの方法を変えたので、その効果でしょうか・・・。
次の穂先の削りをスタートしました。

穂先の矯めはこの節の周りが難しいです。万力を使ったり、ヘアアイロンを使ったりと、いろいろと試みていますが、なかなか思うように動いてくれません。
今日は8号竿の火入れをやっていました。今回の8号竿は素材に癖があり、苦しんでます

さて、穂先はほぼ火入れもも終了し、あとは節周辺の曲がりだけ直そうと火に入れました。そして、矯め木をあてて曲げようとした途端、「ミシッ・・・


節のところからきれいに真っ二つ・・・

折角の機会なので、縦半分に割り中身のチェック


「おーっ

芯まで火が入っているようです。全体的にいい色に仕上がっているようにも思えます。今回少し火入れの方法を変えたので、その効果でしょうか・・・。
次の穂先の削りをスタートしました。

穂先の矯めはこの節の周りが難しいです。万力を使ったり、ヘアアイロンを使ったりと、いろいろと試みていますが、なかなか思うように動いてくれません。
2013年02月19日
8号竿の製作
2月19日(火)
夏以降休憩していたヘラ釣りも1月末から再開し、11月初旬に完成させた7号竿を実釣で使ってみると、これがまた思いのほか良い感じです。なので、もう1本そんな竿を作りたくなってきました。今回も使用頻度の高い8尺前後、3本継ぎにします。
さっそく少ない在庫の竹から、なんとか使えそうな手元と穂持ち材を選び、穂先も真竹の割ったものを削って火入れを開始。久しぶりなので、自分の書いた記事やその他参考文献等を読みなおしてスタートしましたが、感覚が鈍っていてなかなかうまくいきません。
とにかく、何とか火入れを開始。まだ4回終了しただけですので、あと数回、完了まで焦がさないように祈るだけです(すでに何カ所か焦がし気味ですが・・・
)。焦がすのは一瞬の出来事なんです。「やばい」っと思って、火から離してももう遅い。離した後でも、焦げは一気にひろがります。

火入れが十分でないとすぐに曲がる竿になってしまい使いものになりませんが、しっかり火入れをしようとするとすぐに焦がしてしまいます。この直前で止めるのが実に難しい。まして、全体に同じように深く火入れすることは、到底シロートには無理だと思いますが、少しまだらになりながらもある程度曲がりがでにくい竿ができればと思っています。
火入れさえ何とかなれば、竿が完成したといっていいくらいの感覚です。もちろん、継ぎもとても難しいのですが・・・。握りや塗りなど装飾部分は失敗してもやり直しがきくので、見た目を気にさえしなければ、どうにかなるものです。
まあ、とにかく完成は当分先だとは思いますが、8号竿の製作スタートです
。
夏以降休憩していたヘラ釣りも1月末から再開し、11月初旬に完成させた7号竿を実釣で使ってみると、これがまた思いのほか良い感じです。なので、もう1本そんな竿を作りたくなってきました。今回も使用頻度の高い8尺前後、3本継ぎにします。
さっそく少ない在庫の竹から、なんとか使えそうな手元と穂持ち材を選び、穂先も真竹の割ったものを削って火入れを開始。久しぶりなので、自分の書いた記事やその他参考文献等を読みなおしてスタートしましたが、感覚が鈍っていてなかなかうまくいきません。
とにかく、何とか火入れを開始。まだ4回終了しただけですので、あと数回、完了まで焦がさないように祈るだけです(すでに何カ所か焦がし気味ですが・・・


火入れが十分でないとすぐに曲がる竿になってしまい使いものになりませんが、しっかり火入れをしようとするとすぐに焦がしてしまいます。この直前で止めるのが実に難しい。まして、全体に同じように深く火入れすることは、到底シロートには無理だと思いますが、少しまだらになりながらもある程度曲がりがでにくい竿ができればと思っています。
火入れさえ何とかなれば、竿が完成したといっていいくらいの感覚です。もちろん、継ぎもとても難しいのですが・・・。握りや塗りなど装飾部分は失敗してもやり直しがきくので、見た目を気にさえしなければ、どうにかなるものです。
まあ、とにかく完成は当分先だとは思いますが、8号竿の製作スタートです

タグ :8号竿
2012年11月02日
7号竿の製作⑤
11月2日(金)
今回は7号竿の製作シリーズの最終回です。口栓作りと仕上げの調整および磨きです。
まずは口栓作りですが、その事前作業として再度コミ調整を行います。胴拭き塗りを繰り返す程度ではあまりコミの径そのものが変わるほどではありませんが、やはり玉口内部には塗料が流れてしまいますので、それを棒ヤスリで削り取ります。そして、もう玉口の修正は必要ないなという程度に仕上げた段階で、口栓を削っていきます。
わたしの場合、竹を素材組する際に切り取ったひとつ上の竹の節(玉口の外径よりも少し細く、内径よりも太い)を使います。境界はまずマスキングテープで印をして、のこぎりで軽く線を引く程度に切り目を入れ、下側をヤスリやナイフで削って玉口の内径にあわせていきます。竹の穴には、つまようじや割りばしなどを削ってエポキシボンドで固定、余分な部分を切ってヤスリで整えて仕上げます。

口栓が完成したら次に、竿をピカールやコンパウンドを布につけてで磨きます。ピカールは金属磨きなので、粒子が粗く、やや曇り気味の光り方、コンパウンドは細かいので、ピカッと光らせることができます。どの程度の光り方にさせるかは好みでしょう。今回は黒色のうるし部分をもう少し光らせるためにコンパウンドで磨きました。他の部分も軽くコンパウンドをかけました。なお、写真のコンパウンドは、車用に買ったものを流用しているだけですので、お勧めという意味ではありません。

最終段階として、竿をついで曲がりがあれば、軽い火入れをして調整することになりますが、まだ現段階では塗装は完全に乾燥しているというわけではないようですので、1~2週間後に完全に乾いてからやる予定です(完全に乾く前にやって塗装が浮くと嫌ですので・・・)。
まずは完成した7号竿の仕様を書いておきます。
=======================================
※ 竿長: 840+840+790-(90+70)=2,310(約7.6尺)
※ 込み元径: 手元は握り手の先部分、他は各々の竿尻部から込み長戻った部分
(差込み完了部)の太さ。
※ 玉口径: 穂先の玉口径は穂先先端部の太さ。
※ 穂先: 穂先のカッコ内()の数字は塗装後。
=======================================
以前に製作した5号竿(3本継ぎ、8尺)とテーパーを比較してみました。6号竿でも砲弾型を目指しましたが、今回も5号竿よりも心もち砲弾型になっていると思います。穂持ちのテーパーはほぼ同じですが、手元のテーパーは緩やかに、そして穂先は逆にきつくなっています。

では肝心の完成写真を・・・
。




60gのメタルジグを吊るしてみました。割りといい感じです。穂先はやはりまだまだですけど・・・。

あとは試し釣りですが、これはまた近いうちに行ってきたいと思います。ただ、しばらくへら釣りをやっていないので、この季節のエサもわからないし、釣れるかどうか・・・
。
昨年の年末からへらぶな釣りを開始し、竿や竿掛けは買わないで作るということにして、道具作りもスタートしました。この10カ月間に竿7本と玉の柄3本を作ったので、計10本です(それ以外に、玉枠2つ、ウキ箱、絞り器も作りましたが・・・)。見本となる竿をほとんど持っていない中で、試行錯誤してやってきましたが、最初の1本から比べるとずいぶん進歩して、やっと竿っぽく(・・・
)なってきました。
まだまだではありますが、ここまでの試行錯誤した作り方を一度まとめておきたかったので、文章にしました。また一定期間を経て、進歩を自分で感じることができた際には、作り方をまとめてみたいと思います。「こうした方がうまくいくよ」といった経験談などありましたら、教えていただければ幸いです。
以上7号竿の製作でした。
火入れ
7号竿の製作①
7号竿の製作②
7号竿の製作③
7号竿の製作④
7号竿の製作⑤
今回は7号竿の製作シリーズの最終回です。口栓作りと仕上げの調整および磨きです。
まずは口栓作りですが、その事前作業として再度コミ調整を行います。胴拭き塗りを繰り返す程度ではあまりコミの径そのものが変わるほどではありませんが、やはり玉口内部には塗料が流れてしまいますので、それを棒ヤスリで削り取ります。そして、もう玉口の修正は必要ないなという程度に仕上げた段階で、口栓を削っていきます。
わたしの場合、竹を素材組する際に切り取ったひとつ上の竹の節(玉口の外径よりも少し細く、内径よりも太い)を使います。境界はまずマスキングテープで印をして、のこぎりで軽く線を引く程度に切り目を入れ、下側をヤスリやナイフで削って玉口の内径にあわせていきます。竹の穴には、つまようじや割りばしなどを削ってエポキシボンドで固定、余分な部分を切ってヤスリで整えて仕上げます。

口栓が完成したら次に、竿をピカールやコンパウンドを布につけてで磨きます。ピカールは金属磨きなので、粒子が粗く、やや曇り気味の光り方、コンパウンドは細かいので、ピカッと光らせることができます。どの程度の光り方にさせるかは好みでしょう。今回は黒色のうるし部分をもう少し光らせるためにコンパウンドで磨きました。他の部分も軽くコンパウンドをかけました。なお、写真のコンパウンドは、車用に買ったものを流用しているだけですので、お勧めという意味ではありません。

最終段階として、竿をついで曲がりがあれば、軽い火入れをして調整することになりますが、まだ現段階では塗装は完全に乾燥しているというわけではないようですので、1~2週間後に完全に乾いてからやる予定です(完全に乾く前にやって塗装が浮くと嫌ですので・・・)。
まずは完成した7号竿の仕様を書いておきます。
=======================================
(長さ) | (玉口径) | (込み長) | (込み元径) | |
手元(3番) | 840 | 7.3 | n/a | 8.9 |
穂持ち(2番) | 840 | 4.9 | 90 | 6.2 |
穂先(1番) | 790 | 1.0(1.3) | 70 | 4.0(4.2) |
※ 竿長: 840+840+790-(90+70)=2,310(約7.6尺)
※ 込み元径: 手元は握り手の先部分、他は各々の竿尻部から込み長戻った部分
(差込み完了部)の太さ。
※ 玉口径: 穂先の玉口径は穂先先端部の太さ。
※ 穂先: 穂先のカッコ内()の数字は塗装後。
=======================================
以前に製作した5号竿(3本継ぎ、8尺)とテーパーを比較してみました。6号竿でも砲弾型を目指しましたが、今回も5号竿よりも心もち砲弾型になっていると思います。穂持ちのテーパーはほぼ同じですが、手元のテーパーは緩やかに、そして穂先は逆にきつくなっています。

では肝心の完成写真を・・・





60gのメタルジグを吊るしてみました。割りといい感じです。穂先はやはりまだまだですけど・・・。

あとは試し釣りですが、これはまた近いうちに行ってきたいと思います。ただ、しばらくへら釣りをやっていないので、この季節のエサもわからないし、釣れるかどうか・・・

昨年の年末からへらぶな釣りを開始し、竿や竿掛けは買わないで作るということにして、道具作りもスタートしました。この10カ月間に竿7本と玉の柄3本を作ったので、計10本です(それ以外に、玉枠2つ、ウキ箱、絞り器も作りましたが・・・)。見本となる竿をほとんど持っていない中で、試行錯誤してやってきましたが、最初の1本から比べるとずいぶん進歩して、やっと竿っぽく(・・・

まだまだではありますが、ここまでの試行錯誤した作り方を一度まとめておきたかったので、文章にしました。また一定期間を経て、進歩を自分で感じることができた際には、作り方をまとめてみたいと思います。「こうした方がうまくいくよ」といった経験談などありましたら、教えていただければ幸いです。
以上7号竿の製作でした。
火入れ
7号竿の製作①
7号竿の製作②
7号竿の製作③
7号竿の製作④
7号竿の製作⑤
2012年10月28日
7号竿の製作④
10月28日(日)
いよいよ塗りの作業です。本物の漆は興味はあれど、またいつの日かということで、今回はすべて合成うるし(以下単にうるし)で仕上げています。ウレタンは乾燥もはやく、防水性能も高いようで便利なのですが、熱に弱いのが問題です。5号竿までは、ウレタンを下塗りにして、うるしを上に重ね塗っていたのですが、調整の火入れで熱を加えた際に塗装が浮いてしまいました。初心者が作った竿は製作した後も調整の火入れが何度も必要になるでしょうから、熱に少しは強いうるしだけの方がよいのではと思います(といっても軽い火入れしか無理です)。
うるしはサンコー商会のうらしま印を使っています。理由は、うすめ液の臭いがわたしにとっては一番マシだからです
(もちろん、きれいにも塗れますよ・・・)。

まずは玉口部分です。ここはロッドモーターを使って、塗りと乾燥をします。ロッドモーターがあればムラにならず、きれいに仕上がります。玉口部分の塗りの注意点はやはり際です。プロはウサギのヒゲを使用するそうです。ロッドモーターがあれば、筆を一定の場所に固定しておいてもそれなりに際は塗れますが、初心者には万能マスキングテープの方が簡単で失敗が少ないと思います。今回は、薄めのうるしで糸決め塗りを2度、その後4度ほど塗り重ねていますが、毎回マスキングテープを際から糸1~2本分あけた同じ場所に張っています。塗りが終わってしばらくしたらテープを剥がします(わたしの場合、5分程度です)。テープを剥がさないで乾燥すると段差になってしまします。

塗り重ねていく時にブツブツや気泡ができたら、乾燥後に600番~1000番程度のサンドペーパーで軽く水研ぎしてから重ね塗りをします。鏡面のようにまっ平らにしようと思うと根気よく塗りと研きを繰り返すことになります。わたしの場合、竿の機能がそのレベルに達していないので、そこそこ平らなレベルに留めています。サンドペーパーを使用する際には、平らな木材の端材等にサンドペーパーを巻いて、竿を回しながら研ぐときれいにできます。
穂先は、細いのでロッドモーターに取り付けて塗るというわけにはいきませんので、わたしの場合は塗った後に、下の端を持って、グルグル(びゅんびゅん)と2~3分回し続け、塗装表面を滑らかにしてから、先端のリリアン部を洗濯バサミで挟んで乾燥させています。
次に握りの塗りですが、これは4度塗りました。倍くらいに薄めて塗っています。塗る度にすぐにキッチンペーパーで余分な塗料を拭き取るとテカりませんが、しばらく放置してしまうと光の加減もありますが、下の写真のようにテカってしまいます(笑)。前回の6号竿はうまくできましたが、今回は少々油断してしまいました。まあ、乾燥する前に拭き取ってはいるので、角が立つほどではなく、実用上は問題ないと思います。

そして、芽打ちです。芽の部分への塗りですが、これも形を整えるのが難しいです。そろそろっと、びくびくしながら書くと、勢いがない絵になってしまいます。いろいろと毎回違う方法でやっていますが、今回は丸い部分はつまようじの尻部にうるしをつけて、それで塗り、そして尖がった部分だけ筆で書いてみました。まあまあです。

銘入れですが、これも難しいです。いろいろと尖がったもので試しましたが、現在は100円ショップの糸切りばさみでやっています。胴拭き塗りを3度ほどやった後に銘を彫り、黒のアクリル絵の具(水性、乾くと耐水)をちょっと指につけてこすり、その後さっと拭き取れば、文字のところだけに墨が入ります。もちろん、うるしを使ってもOKですが、すぐに乾燥させて胴拭き塗りをしたかったので、アクリル絵の具を使いました。写真はすでに彫った後で、彫っているフリをしているだけです
。胴拭き塗りを何度かしてからの方が、刃先を動かしやすく、やりやすいです。

胴拭き塗りをする前に再度コミ調整(玉口の削り)をやっておきます。穂先は特にコミの途中部分までうるしを塗っているので、径が大きくなっています。うるしを何度も塗ると0.2mmほどは太くなります。また、玉口側もうるしを何度も塗っているので、内部にも若干うるしが流れていたりしますので、これもきれいに削り取らないといけません。予定通りの差し込み完了線の長さ(今回は7cm)まで入るように、玉口内部を棒ヤスリで削り調整します。

そして最後の胴拭き塗りです。いろいろやり方もあるようですが、ひと節ずつ筆で倍程度に薄めたうるしを塗り、塗料に粘度が出る前にすぐにキッチンペーパーで拭き取っています。塗ったうるしをすべて拭き取るくらいのつもりでOKです。中途半端に拭き取ったり、少し時間をあけて拭き取るとムラになります。わたしの場合、握り手の部分以外、口巻き部も含めて、すべてにします。なお、キッチンペーパーといっても写真左側の高級な毛が生えたような紙質のものではなく、右側の安価なタイプのものでないと、ひっついてしまいます(写真ではわかり辛いかもしれませんのでご注意を)。

胴拭き塗りは塗膜が薄く垂れる心配もないので、乾燥にはロッドモーターを使う必要はないと思います。わたしの場合、玉口に適当な紙を丸めて突っ込んで、それを洗濯バサミで挟んでつるしています。

今回胴拭き塗りの色は「透明」を使いましたが、5回塗ったところでもう少し色が欲しかったので、6回目~10回目は「透」を使いました。今までは複数の色を混ぜて使っていましたが、それだと毎回少しずつ違う色になってしまうので、今回は混ぜずに単色で使いました。今の季節は胴拭き塗りなら1日2回はいけます。写真はとりあえず5回重ねた段階です。これでも結構光沢がでていますが、あと5回がんばりました。塗りを重ねるうちに表面があらくなることがありますが、その際は、8000番程度の研磨フィルム(サンドペーパーのようなものですが、目がもっと細かい)で、なめらかにしてから重ね塗りをしています。コンパウンドでもよいかもしれません。

以上、塗りの工程でした。あと残すところは、口栓作りと仕上げの調整と磨きとなります。長くなりましたので、それは次回に。
火入れ
7号竿の製作①
7号竿の製作②
7号竿の製作③
7号竿の製作④
7号竿の製作⑤
いよいよ塗りの作業です。本物の漆は興味はあれど、またいつの日かということで、今回はすべて合成うるし(以下単にうるし)で仕上げています。ウレタンは乾燥もはやく、防水性能も高いようで便利なのですが、熱に弱いのが問題です。5号竿までは、ウレタンを下塗りにして、うるしを上に重ね塗っていたのですが、調整の火入れで熱を加えた際に塗装が浮いてしまいました。初心者が作った竿は製作した後も調整の火入れが何度も必要になるでしょうから、熱に少しは強いうるしだけの方がよいのではと思います(といっても軽い火入れしか無理です)。
うるしはサンコー商会のうらしま印を使っています。理由は、うすめ液の臭いがわたしにとっては一番マシだからです


まずは玉口部分です。ここはロッドモーターを使って、塗りと乾燥をします。ロッドモーターがあればムラにならず、きれいに仕上がります。玉口部分の塗りの注意点はやはり際です。プロはウサギのヒゲを使用するそうです。ロッドモーターがあれば、筆を一定の場所に固定しておいてもそれなりに際は塗れますが、初心者には万能マスキングテープの方が簡単で失敗が少ないと思います。今回は、薄めのうるしで糸決め塗りを2度、その後4度ほど塗り重ねていますが、毎回マスキングテープを際から糸1~2本分あけた同じ場所に張っています。塗りが終わってしばらくしたらテープを剥がします(わたしの場合、5分程度です)。テープを剥がさないで乾燥すると段差になってしまします。

塗り重ねていく時にブツブツや気泡ができたら、乾燥後に600番~1000番程度のサンドペーパーで軽く水研ぎしてから重ね塗りをします。鏡面のようにまっ平らにしようと思うと根気よく塗りと研きを繰り返すことになります。わたしの場合、竿の機能がそのレベルに達していないので、そこそこ平らなレベルに留めています。サンドペーパーを使用する際には、平らな木材の端材等にサンドペーパーを巻いて、竿を回しながら研ぐときれいにできます。
穂先は、細いのでロッドモーターに取り付けて塗るというわけにはいきませんので、わたしの場合は塗った後に、下の端を持って、グルグル(びゅんびゅん)と2~3分回し続け、塗装表面を滑らかにしてから、先端のリリアン部を洗濯バサミで挟んで乾燥させています。
次に握りの塗りですが、これは4度塗りました。倍くらいに薄めて塗っています。塗る度にすぐにキッチンペーパーで余分な塗料を拭き取るとテカりませんが、しばらく放置してしまうと光の加減もありますが、下の写真のようにテカってしまいます(笑)。前回の6号竿はうまくできましたが、今回は少々油断してしまいました。まあ、乾燥する前に拭き取ってはいるので、角が立つほどではなく、実用上は問題ないと思います。

そして、芽打ちです。芽の部分への塗りですが、これも形を整えるのが難しいです。そろそろっと、びくびくしながら書くと、勢いがない絵になってしまいます。いろいろと毎回違う方法でやっていますが、今回は丸い部分はつまようじの尻部にうるしをつけて、それで塗り、そして尖がった部分だけ筆で書いてみました。まあまあです。

銘入れですが、これも難しいです。いろいろと尖がったもので試しましたが、現在は100円ショップの糸切りばさみでやっています。胴拭き塗りを3度ほどやった後に銘を彫り、黒のアクリル絵の具(水性、乾くと耐水)をちょっと指につけてこすり、その後さっと拭き取れば、文字のところだけに墨が入ります。もちろん、うるしを使ってもOKですが、すぐに乾燥させて胴拭き塗りをしたかったので、アクリル絵の具を使いました。写真はすでに彫った後で、彫っているフリをしているだけです


胴拭き塗りをする前に再度コミ調整(玉口の削り)をやっておきます。穂先は特にコミの途中部分までうるしを塗っているので、径が大きくなっています。うるしを何度も塗ると0.2mmほどは太くなります。また、玉口側もうるしを何度も塗っているので、内部にも若干うるしが流れていたりしますので、これもきれいに削り取らないといけません。予定通りの差し込み完了線の長さ(今回は7cm)まで入るように、玉口内部を棒ヤスリで削り調整します。

そして最後の胴拭き塗りです。いろいろやり方もあるようですが、ひと節ずつ筆で倍程度に薄めたうるしを塗り、塗料に粘度が出る前にすぐにキッチンペーパーで拭き取っています。塗ったうるしをすべて拭き取るくらいのつもりでOKです。中途半端に拭き取ったり、少し時間をあけて拭き取るとムラになります。わたしの場合、握り手の部分以外、口巻き部も含めて、すべてにします。なお、キッチンペーパーといっても写真左側の高級な毛が生えたような紙質のものではなく、右側の安価なタイプのものでないと、ひっついてしまいます(写真ではわかり辛いかもしれませんのでご注意を)。

胴拭き塗りは塗膜が薄く垂れる心配もないので、乾燥にはロッドモーターを使う必要はないと思います。わたしの場合、玉口に適当な紙を丸めて突っ込んで、それを洗濯バサミで挟んでつるしています。

今回胴拭き塗りの色は「透明」を使いましたが、5回塗ったところでもう少し色が欲しかったので、6回目~10回目は「透」を使いました。今までは複数の色を混ぜて使っていましたが、それだと毎回少しずつ違う色になってしまうので、今回は混ぜずに単色で使いました。今の季節は胴拭き塗りなら1日2回はいけます。写真はとりあえず5回重ねた段階です。これでも結構光沢がでていますが、あと5回がんばりました。塗りを重ねるうちに表面があらくなることがありますが、その際は、8000番程度の研磨フィルム(サンドペーパーのようなものですが、目がもっと細かい)で、なめらかにしてから重ね塗りをしています。コンパウンドでもよいかもしれません。

以上、塗りの工程でした。あと残すところは、口栓作りと仕上げの調整と磨きとなります。長くなりましたので、それは次回に。
火入れ
7号竿の製作①
7号竿の製作②
7号竿の製作③
7号竿の製作④
7号竿の製作⑤
タグ :塗り
2012年10月23日
7号竿の製作③
10月22日(月)
前回の製作②では、糸決め塗りを2度しましたので、いよいよ玉口の削りです。ここで失敗すると、なかなか修正は効かないので、竿としては使いものにならなくなり、今までの苦労が水の泡・・・
。慎重にせねばなりません。
まずは前回削った込みの寸法をノギスで計測してメモします。穂持ち(2番)の込みの場合、竿尻が5.2mm、竿尻から約17mmのところで5.4mm、42mmのところで5.6mm、62mmのところで5.8mm、80mmのところで6.0mm、差し込み完了線は竿尻から90mmで6.1+mmとなっています。穴をあける葉ギリが0.2mm単位なので、それにあわせて測っています。

この計測した数字にあわせて、手元(3番)の先端の玉口部に穴をあけます。まず5.2mmの葉ギリで90mmの深さまで、次に5.4mmの葉ギリで73mm(=90mm-17mm)の深さまで、そして5.6mmで48mm、5.8mmで28mm、6.0mmで10mmです。穴をあける時は、深さがわかるように葉ギリにテープを張って印をつけます。玉口削りは以前のこちらの記事も参考になるかと思います。

そして、葉ギリで穴をあけ終わったら、棒ヤスリで内部の段差を削ります。わたしの場合、竹の網針や竹串を芯材として両面テープで、120番や240番程度のサンドペーパーを貼って使っています。いろいろ試しましたが、これが一番やりやすく、穴径にあわせて棒ヤスリの芯材のサイズも簡単に調整できます。使うサンドペーパーは写真のようなロール状のものです。巻いても折れません。芯材に少しテーパーを付けてからサンドペーパーを張るのも場合によってはよいかと思います。どのようなヤスリを使おうと、ポイントは削る穴の径とヤスリの径が近い方がきれいに削れます。ヤスリの径が小さ過ぎると穴が歪になりやすいです。

慎重に削って、何とか玉口削りが完了しました。まだあとで塗りをするので、その厚みを考えて(特に穂先はコミ途中まで黒色のうるしを塗るので)、やや緩めに仕上げる、あるいは玉口を後で削れる余裕を残しておきます。

そして、ここで実際に竿を継いで見て、曲がっていないか確かめます。この時点では、まだ胴に塗りをしていないので、口糸を巻いた部分以外は、普段通りの火入れが可能です。今回は、穂持ちの込み部分が少し曲がりがでていたので、ヘアアイロンで修正してみました。

修正が完了し、3本を継いでみると、かなりいい感じになっています。

穂先ですが、まずリリアンを付けます。今回は穂先は細く削ったので、サイズは「細」です。リリアンを差し込み、先を結んで、ライターで溶かして固めます。リリアンの下部は段差がつかないように糸をほつれさせ、糸(今回は黒)を巻いていくと完了です。

次に竹の節部分の強化のために同じく糸を巻いておきました。竹の節はこの穂先には2ヶ所ありますが、先端の方だけ強化しました。

今度は、穂先の曲がりをチェックします。3本を繋いで、約50gのオモリをつるしました。矢印の部分が少し太く、曲がりが硬いような気がします。

両方とも軽く削りを入れました。特に元側は竹の節の部分なので、少々太くしていたのですが、0.2mmほど削ってみました。

少しましになったように見えるかどうかはあなた次第(笑)・・・
。まあ、実際には大して変わっていなくとも、試して修正してみるという過程が重要な気がしています。
あとは塗りをやって、調整して完成になります。それは次回。
火入れ
7号竿の製作①
7号竿の製作②
7号竿の製作③
7号竿の製作④
7号竿の製作⑤
前回の製作②では、糸決め塗りを2度しましたので、いよいよ玉口の削りです。ここで失敗すると、なかなか修正は効かないので、竿としては使いものにならなくなり、今までの苦労が水の泡・・・

まずは前回削った込みの寸法をノギスで計測してメモします。穂持ち(2番)の込みの場合、竿尻が5.2mm、竿尻から約17mmのところで5.4mm、42mmのところで5.6mm、62mmのところで5.8mm、80mmのところで6.0mm、差し込み完了線は竿尻から90mmで6.1+mmとなっています。穴をあける葉ギリが0.2mm単位なので、それにあわせて測っています。

この計測した数字にあわせて、手元(3番)の先端の玉口部に穴をあけます。まず5.2mmの葉ギリで90mmの深さまで、次に5.4mmの葉ギリで73mm(=90mm-17mm)の深さまで、そして5.6mmで48mm、5.8mmで28mm、6.0mmで10mmです。穴をあける時は、深さがわかるように葉ギリにテープを張って印をつけます。玉口削りは以前のこちらの記事も参考になるかと思います。

そして、葉ギリで穴をあけ終わったら、棒ヤスリで内部の段差を削ります。わたしの場合、竹の網針や竹串を芯材として両面テープで、120番や240番程度のサンドペーパーを貼って使っています。いろいろ試しましたが、これが一番やりやすく、穴径にあわせて棒ヤスリの芯材のサイズも簡単に調整できます。使うサンドペーパーは写真のようなロール状のものです。巻いても折れません。芯材に少しテーパーを付けてからサンドペーパーを張るのも場合によってはよいかと思います。どのようなヤスリを使おうと、ポイントは削る穴の径とヤスリの径が近い方がきれいに削れます。ヤスリの径が小さ過ぎると穴が歪になりやすいです。

慎重に削って、何とか玉口削りが完了しました。まだあとで塗りをするので、その厚みを考えて(特に穂先はコミ途中まで黒色のうるしを塗るので)、やや緩めに仕上げる、あるいは玉口を後で削れる余裕を残しておきます。

そして、ここで実際に竿を継いで見て、曲がっていないか確かめます。この時点では、まだ胴に塗りをしていないので、口糸を巻いた部分以外は、普段通りの火入れが可能です。今回は、穂持ちの込み部分が少し曲がりがでていたので、ヘアアイロンで修正してみました。

修正が完了し、3本を継いでみると、かなりいい感じになっています。

穂先ですが、まずリリアンを付けます。今回は穂先は細く削ったので、サイズは「細」です。リリアンを差し込み、先を結んで、ライターで溶かして固めます。リリアンの下部は段差がつかないように糸をほつれさせ、糸(今回は黒)を巻いていくと完了です。

次に竹の節部分の強化のために同じく糸を巻いておきました。竹の節はこの穂先には2ヶ所ありますが、先端の方だけ強化しました。

今度は、穂先の曲がりをチェックします。3本を繋いで、約50gのオモリをつるしました。矢印の部分が少し太く、曲がりが硬いような気がします。

両方とも軽く削りを入れました。特に元側は竹の節の部分なので、少々太くしていたのですが、0.2mmほど削ってみました。

少しましになったように見えるかどうかはあなた次第(笑)・・・

あとは塗りをやって、調整して完成になります。それは次回。
火入れ
7号竿の製作①
7号竿の製作②
7号竿の製作③
7号竿の製作④
7号竿の製作⑤
2012年10月16日
7号竿の製作②
10月16日(火)
7号竿の製作の続きです。Part①はこちら。
今回はまず握り手作りです。一般的な方法の新聞紙を使います。わたしの場合四枚重ねです。片側17cm程度、反対側15cm程度、5mm~10mmずつ横にずらして、木工用ボンドを最初と最後だけ付けて巻いていきます。

きれいに巻くためには、まず竹を平らに処理することです。巻いた新聞紙は、後でナイフ等で削れば角度は調整できるので、前後ともにバランスよく硬く締まるように新聞紙を引っ張りながら巻いていきます。下の写真が巻きあがったところです。

次に好みの角度をつけていきます。カッターでもよいでしょうが、わたしは切り出しナイフを使っています。最後に軽くサンドペーパーをかけるとなめらかになります。

そして、綿糸を巻いていきます。これで握り手らしくなってきます。

次に尻栓をします。手元には木の栓、穂持ちには、竹串の栓にしました。お好みで何でもいいと思いますが、きつ過ぎると差し込む際に割ってしまうので、少し緩めがいいと思います。ボンドは写真のエポキシを使っています。竹の中に入れている栓部分の長さは1.5cm~2cm程度です。

穂持ちの尻栓は余分な長さをすぐに切ってヤスリできれいにしましたが、元竿の余分な長さは、口糸巻きの際にドリルに咥えさすのに便利なので、口糸を巻き終えてから切ることにします。
口糸巻きですが、わたしは簡単な自具と電動ドリルを使って巻いています。まず自具ですが、糸を引きだすのにブレーキがかかるようにスプールをバネを挟んでネジで止めています。

糸はまず手巻きで10回程度巻いてテープでほつれないように仮止めします。

竿尻側をドリルに咥えさせます。元竿は、このために尻栓の余分な長さを残しておきました。

口糸を巻くすぐ下あたりを下の写真のように竿台にセットします。下のように緩い角度をつけると糸が隙間なく、きれいに巻けます。角度が弱いと糸と糸の間に隙間があき、角度が強過ぎると左側ではなく反対の右側に糸が巻かれてしまいます。

あとは右手で口糸を巻く部分のすぐ下あたりを竿台とともに押さえ(糸を張り)、左手でドリルのスイッチを入れます。巻き進むに従い、角度が強くなると右側に巻き戻ってしまうため、角度を保つように少しずつ竿台ごと右側にずらしていきます。わずか1分ほどで、全部巻けてしまいます。糸スプール部分と竿の距離を遠くにしておくと、角度が少しずつしか変わらないので右側にずらす頻度が少なくてすみます。
これが巻きあがった状態です。

この後、元竿の尻栓を揃えて切り、丸く削ります。そして、せっかく巻いた糸がほつれないように早い内に糸決め塗りをしておきます。

糸決めには、口糸は黒色、握り手は透色の合成うるしを倍ほどに薄めて塗りました。もう一度、塗って乾燥させた後、次回はいよいよ玉口の削り、穂先の仕上げ、そして残りの塗りをして完成させることになります。
火入れ
7号竿の製作①
7号竿の製作②
7号竿の製作③
7号竿の製作④
7号竿の製作⑤
7号竿の製作の続きです。Part①はこちら。
今回はまず握り手作りです。一般的な方法の新聞紙を使います。わたしの場合四枚重ねです。片側17cm程度、反対側15cm程度、5mm~10mmずつ横にずらして、木工用ボンドを最初と最後だけ付けて巻いていきます。

きれいに巻くためには、まず竹を平らに処理することです。巻いた新聞紙は、後でナイフ等で削れば角度は調整できるので、前後ともにバランスよく硬く締まるように新聞紙を引っ張りながら巻いていきます。下の写真が巻きあがったところです。

次に好みの角度をつけていきます。カッターでもよいでしょうが、わたしは切り出しナイフを使っています。最後に軽くサンドペーパーをかけるとなめらかになります。

そして、綿糸を巻いていきます。これで握り手らしくなってきます。

次に尻栓をします。手元には木の栓、穂持ちには、竹串の栓にしました。お好みで何でもいいと思いますが、きつ過ぎると差し込む際に割ってしまうので、少し緩めがいいと思います。ボンドは写真のエポキシを使っています。竹の中に入れている栓部分の長さは1.5cm~2cm程度です。

穂持ちの尻栓は余分な長さをすぐに切ってヤスリできれいにしましたが、元竿の余分な長さは、口糸巻きの際にドリルに咥えさすのに便利なので、口糸を巻き終えてから切ることにします。
口糸巻きですが、わたしは簡単な自具と電動ドリルを使って巻いています。まず自具ですが、糸を引きだすのにブレーキがかかるようにスプールをバネを挟んでネジで止めています。

糸はまず手巻きで10回程度巻いてテープでほつれないように仮止めします。

竿尻側をドリルに咥えさせます。元竿は、このために尻栓の余分な長さを残しておきました。

口糸を巻くすぐ下あたりを下の写真のように竿台にセットします。下のように緩い角度をつけると糸が隙間なく、きれいに巻けます。角度が弱いと糸と糸の間に隙間があき、角度が強過ぎると左側ではなく反対の右側に糸が巻かれてしまいます。

あとは右手で口糸を巻く部分のすぐ下あたりを竿台とともに押さえ(糸を張り)、左手でドリルのスイッチを入れます。巻き進むに従い、角度が強くなると右側に巻き戻ってしまうため、角度を保つように少しずつ竿台ごと右側にずらしていきます。わずか1分ほどで、全部巻けてしまいます。糸スプール部分と竿の距離を遠くにしておくと、角度が少しずつしか変わらないので右側にずらす頻度が少なくてすみます。
これが巻きあがった状態です。

この後、元竿の尻栓を揃えて切り、丸く削ります。そして、せっかく巻いた糸がほつれないように早い内に糸決め塗りをしておきます。

糸決めには、口糸は黒色、握り手は透色の合成うるしを倍ほどに薄めて塗りました。もう一度、塗って乾燥させた後、次回はいよいよ玉口の削り、穂先の仕上げ、そして残りの塗りをして完成させることになります。
火入れ
7号竿の製作①
7号竿の製作②
7号竿の製作③
7号竿の製作④
7号竿の製作⑤
2012年10月13日
7号竿の製作①
10月12日(金)
半月ほど前に火入れの記事で作業中としてた7号竿ですが、やっと火入れも完了し、ぼちぼちと作業を進めていますので、その製作過程を書いておきます。当然ながら自己流で、試行錯誤していますので、毎回少しずつやり方は変わっています
。
========================================
火入れ終了後、手元用の竹は中抜きをしました。万力に中抜き用のキリを固定、両手のひらで竹をはさんで回します。いわゆるキリモミです。下の写真ではやっていませんが、割れやすいので、竹にタコ糸でも巻いてからやる方が安全です。またキリは細いもので節を抜いてから、徐々に太いものを使っています。

キリは東急ハンズなどで売っている長さ90cm、直径3mmのピアノ線で作っています。0.5mm単位で5本(両先端に刃があるので10種)、刃幅は4.0mm~8.0mmまであります(節抜き用に直径2mmのピアノ線で刃幅3mmのもあります)。4本継ぎの場合、穂持ちを手元に入れることになりますが、穂持ちの太いところで6mm~7mm程度でしょうから、8.0mmまでの穴があけられれば、あとはヤスリで大丈夫です。このキリは、竹相手ということで、そこそこの堅さがあれば大丈夫だと思いましたので、焼入れや焼きなましは適当にやっていますが問題なく使えています。平キリと作り方は同じなので、ご興味ある方はこちら。

中抜きが完了したら、棒ヤスリで内部を削ります。棒ヤスリはキリ同様のピアノ線の先にサンドペーパーを両面テープで貼って使っています。サンドペーパーはロール形状のものが使いやすいです。通常のシート状のサンドペーパーだと細い棒に巻くと割れてしまいます。
次に穂先ですが、火入れは穂持ちや手元用の竹と同様に10回近くしています。仕上げにヘアアイロンを矯め木のように使ったところ、非常にうまくまっすぐにできました。ヘアアイロンはフライロッドを作っている方が、穂先の火入れに利用されている記事を見てヒントを得ました。

穂先製作に興味ある方はこちら。ただ、ずいぶん前に書いた記事なので、今は少しやり方が変わっていますが、基本は同じです。
そして、手元、穂持ち、穂先の長さを予定寸法に切りそろえて、ブランクの完成です。ウルシの薄め液をキッチンペーパーにつけてしごくと、表面の汚れがきれいに取れます。芽の部分は電動ルーター等できれいに削り、竹の表面も塗装が乗りやすいように600番程度のサンドペーパーで磨きました。節回りは特に念入りに磨きました。

次に口糸を巻く部分をキシャギます。ナイフを使って表面の皮をはぎます。マスキングテープなどで境目に印を入れると失敗しません。

込み削りです。最近はこのヤスリを使っています。左手で竹を回しながら削っています。表面積が大きく平らな部分が広いので、まっすぐにテーパーを削りやすいと思います。力を入れすぎると力の入りやすい先部分だけ削れてしまいます。また、節が込み部分の中にある場合は、そこだけ硬いので、周りのやわらかい部分が削れ易くなるため注意が必要です。

そして400番程度のサンドペーパーで仕上げ削りをするとこんな感じになります。

以上です。
ここまでは火入れで少し焦がした以外は大きなミスもなく順調です。ただ、穂先は約79cmですが、節間が30cm程度の真竹だったので、節が2箇所入っています。根元近くの節は大丈夫だと思いますが、先端に近いところにも節があり、少々不安です。ここは糸を巻いて補強しておこうと思います。また、素材をよく見ると、穂先の中央部に虫が食ったような小さな穴跡があることと、穂持ちの中間部に竹の表皮が傷ついて少し削れている部分があり、強度の面で少々心配しています。糸を巻いて補強する方法もありますが、こちらはそのままやってみようかと思っています。
次の工程は、握り手作りや口糸巻きの作業になります。握り手はあとで製作するのが一般的かもしれませんが、今回はシンプルな綿糸巻きのみにする予定なので、口糸巻きと同じタイミングでやってしまおうと思います(塗り工程を一緒にやってしまえるので)。それが終わると、玉口の削りや塗りになります。
火入れ
7号竿の製作①
7号竿の製作②
7号竿の製作③
7号竿の製作④
7号竿の製作⑤
半月ほど前に火入れの記事で作業中としてた7号竿ですが、やっと火入れも完了し、ぼちぼちと作業を進めていますので、その製作過程を書いておきます。当然ながら自己流で、試行錯誤していますので、毎回少しずつやり方は変わっています

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火入れ終了後、手元用の竹は中抜きをしました。万力に中抜き用のキリを固定、両手のひらで竹をはさんで回します。いわゆるキリモミです。下の写真ではやっていませんが、割れやすいので、竹にタコ糸でも巻いてからやる方が安全です。またキリは細いもので節を抜いてから、徐々に太いものを使っています。

キリは東急ハンズなどで売っている長さ90cm、直径3mmのピアノ線で作っています。0.5mm単位で5本(両先端に刃があるので10種)、刃幅は4.0mm~8.0mmまであります(節抜き用に直径2mmのピアノ線で刃幅3mmのもあります)。4本継ぎの場合、穂持ちを手元に入れることになりますが、穂持ちの太いところで6mm~7mm程度でしょうから、8.0mmまでの穴があけられれば、あとはヤスリで大丈夫です。このキリは、竹相手ということで、そこそこの堅さがあれば大丈夫だと思いましたので、焼入れや焼きなましは適当にやっていますが問題なく使えています。平キリと作り方は同じなので、ご興味ある方はこちら。

中抜きが完了したら、棒ヤスリで内部を削ります。棒ヤスリはキリ同様のピアノ線の先にサンドペーパーを両面テープで貼って使っています。サンドペーパーはロール形状のものが使いやすいです。通常のシート状のサンドペーパーだと細い棒に巻くと割れてしまいます。
次に穂先ですが、火入れは穂持ちや手元用の竹と同様に10回近くしています。仕上げにヘアアイロンを矯め木のように使ったところ、非常にうまくまっすぐにできました。ヘアアイロンはフライロッドを作っている方が、穂先の火入れに利用されている記事を見てヒントを得ました。

穂先製作に興味ある方はこちら。ただ、ずいぶん前に書いた記事なので、今は少しやり方が変わっていますが、基本は同じです。
そして、手元、穂持ち、穂先の長さを予定寸法に切りそろえて、ブランクの完成です。ウルシの薄め液をキッチンペーパーにつけてしごくと、表面の汚れがきれいに取れます。芽の部分は電動ルーター等できれいに削り、竹の表面も塗装が乗りやすいように600番程度のサンドペーパーで磨きました。節回りは特に念入りに磨きました。

次に口糸を巻く部分をキシャギます。ナイフを使って表面の皮をはぎます。マスキングテープなどで境目に印を入れると失敗しません。

込み削りです。最近はこのヤスリを使っています。左手で竹を回しながら削っています。表面積が大きく平らな部分が広いので、まっすぐにテーパーを削りやすいと思います。力を入れすぎると力の入りやすい先部分だけ削れてしまいます。また、節が込み部分の中にある場合は、そこだけ硬いので、周りのやわらかい部分が削れ易くなるため注意が必要です。

そして400番程度のサンドペーパーで仕上げ削りをするとこんな感じになります。

以上です。
ここまでは火入れで少し焦がした以外は大きなミスもなく順調です。ただ、穂先は約79cmですが、節間が30cm程度の真竹だったので、節が2箇所入っています。根元近くの節は大丈夫だと思いますが、先端に近いところにも節があり、少々不安です。ここは糸を巻いて補強しておこうと思います。また、素材をよく見ると、穂先の中央部に虫が食ったような小さな穴跡があることと、穂持ちの中間部に竹の表皮が傷ついて少し削れている部分があり、強度の面で少々心配しています。糸を巻いて補強する方法もありますが、こちらはそのままやってみようかと思っています。
次の工程は、握り手作りや口糸巻きの作業になります。握り手はあとで製作するのが一般的かもしれませんが、今回はシンプルな綿糸巻きのみにする予定なので、口糸巻きと同じタイミングでやってしまおうと思います(塗り工程を一緒にやってしまえるので)。それが終わると、玉口の削りや塗りになります。
火入れ
7号竿の製作①
7号竿の製作②
7号竿の製作③
7号竿の製作④
7号竿の製作⑤
2012年09月24日
火入れ
9月24日(月)
6号竿が完成した後に竿作りを休憩しているわけではありません。すでに7号竿の火入れ作業を行っています。7~8尺程度の短いものになる予定です。実は先週火入れが完了する予定だったのですが、最後にもう一度と思ってやった火入れで、穂持ちを破裂させてしまいました
。なかなかシャキッとした竹で気にいっていたので、残念です。しかもほぼ中央の節が破裂したので、他の竿への流用もできなさそうです・・・
。別の穂持ちを選んで、それを火入れ中です。
さて、この火入れですが、一歩ずつ前進しているつもりなんですが、とても難しくて、正直どうすればいいのかわからないんです。今までやってきていることを書き留めておきます。
竿作りを始めた頃は、台所のガスコンロで直接竹を炙り、矯め木で曲がりを取っていただけです。「曲がりを取る=火入れ」、そう思ってやってました。焼きムラが激しいことから、次に火を集めるために耐火レンガを二つ買ってきて、それをレンジの上においてやっていました(下写真
)。

これでも焼きムラが結構でることから、火を散らすために焼き網を2重において、その上にレンガを二つ置き火入れをしました。これで焼きムラは少しはましになったのですが、火入れをしたはずの竿が一度使うと簡単に曲がりが出てしまいました。釣行後、修正火入れをしていたのですが、何度でも曲がりがでました。そしてしばらくして竿が折れてしまったのですが、その際に竿を割って中身を見てみると、焼きが入っていないように見えました。表面の火入れも不十分でしたが、中は焼いていないのと同様でした。「火入れは竹繊維を硬化させ、ただの竹からブランクへ変える」・・・つまりわたしのはただの竹だったということです。
中まで火をしっかり通すにはと考えていると、ふと魚は遠赤外線で、中までこんがり焼けるというのを思い出しました。そう言えば、竿作りのプロも七輪が一般的ですが、遠赤外線効果のためなのかもと考えました。そう思ってインターネットで調べていると、竿作りのサイトでも遠赤外線のことを書いている方がいました。七輪を使おうかとも思ったのですが、準備も片付けも大変なので、ガスコンロで何とかならないものかとホームセンターをウロウロしていると・・・。魚焼き網でもセラミック網がついたものが遠赤外線効果と書いてありましたので、「これだ!」と・・・
。

じっくりこんがり焼けているような感じで、好感触でした。・・・が、底に鉄板があるために熱は全体に広がりますが、焼くのにとても時間がかかります。早く焼いてやろうと網に近づけてしまったために、今回の竹を破裂させてしまいました・・・
。「パーン
」、一瞬の出来事です。
さて、火入れの回数ですが、今までは2~3度火入れして、大丈夫そうなら竿を作ってました。以前に読んだサイトなどを読み返していると、矢竹で3~6回程度、高野竹だと8~12回ほど、火入れと書いてありました。だいたい中間値で考えると矢竹5回、高野竹10回です。そこで、火入れをしては風呂場に竹を置いて吸湿させて1~2日置くを繰り返し、曲がらなくなるまで火入れをやってみることにしました(これは6号竿からスタートしました)。
現在は、鉄板付きよりもう少し早く焼けるように、焼き網2枚の間にセラミック網を挟んでやっています。セラミック網は三重にしていますが、遠赤外線効果が多いかどうかは不明です
。

せっかくなので簡単な実験をしてみました
。一本はセラミック網で火入れし、もう一本はガスコンロの直火(網なし)で火入れしてみました。

写真だと少しわかりづらいかもしれませんが、セラミック網は外部も内部も安定して焼けています。直火は直接火があたったところは簡単に焦げてしまいます。中もムラが多く、安定して焼入れをするのは難しいです。ただ、時間はセラミック網がここまで焼くのに10分ほど、直火は3分ほどです。
ということで、竿作りがスタートするまでに(竿作りの一環ではありますが)、最初の火入れに3週間ほど要してしまうようになりました・・・
。7号竿の穂持ちはあと4回ほど火入れが必要なので、仕上がりは当分先です・・・
。
火入れ
7号竿の製作①
7号竿の製作②
7号竿の製作③
7号竿の製作④
7号竿の製作⑤
6号竿が完成した後に竿作りを休憩しているわけではありません。すでに7号竿の火入れ作業を行っています。7~8尺程度の短いものになる予定です。実は先週火入れが完了する予定だったのですが、最後にもう一度と思ってやった火入れで、穂持ちを破裂させてしまいました


さて、この火入れですが、一歩ずつ前進しているつもりなんですが、とても難しくて、正直どうすればいいのかわからないんです。今までやってきていることを書き留めておきます。
竿作りを始めた頃は、台所のガスコンロで直接竹を炙り、矯め木で曲がりを取っていただけです。「曲がりを取る=火入れ」、そう思ってやってました。焼きムラが激しいことから、次に火を集めるために耐火レンガを二つ買ってきて、それをレンジの上においてやっていました(下写真


これでも焼きムラが結構でることから、火を散らすために焼き網を2重において、その上にレンガを二つ置き火入れをしました。これで焼きムラは少しはましになったのですが、火入れをしたはずの竿が一度使うと簡単に曲がりが出てしまいました。釣行後、修正火入れをしていたのですが、何度でも曲がりがでました。そしてしばらくして竿が折れてしまったのですが、その際に竿を割って中身を見てみると、焼きが入っていないように見えました。表面の火入れも不十分でしたが、中は焼いていないのと同様でした。「火入れは竹繊維を硬化させ、ただの竹からブランクへ変える」・・・つまりわたしのはただの竹だったということです。
中まで火をしっかり通すにはと考えていると、ふと魚は遠赤外線で、中までこんがり焼けるというのを思い出しました。そう言えば、竿作りのプロも七輪が一般的ですが、遠赤外線効果のためなのかもと考えました。そう思ってインターネットで調べていると、竿作りのサイトでも遠赤外線のことを書いている方がいました。七輪を使おうかとも思ったのですが、準備も片付けも大変なので、ガスコンロで何とかならないものかとホームセンターをウロウロしていると・・・。魚焼き網でもセラミック網がついたものが遠赤外線効果と書いてありましたので、「これだ!」と・・・


じっくりこんがり焼けているような感じで、好感触でした。・・・が、底に鉄板があるために熱は全体に広がりますが、焼くのにとても時間がかかります。早く焼いてやろうと網に近づけてしまったために、今回の竹を破裂させてしまいました・・・


さて、火入れの回数ですが、今までは2~3度火入れして、大丈夫そうなら竿を作ってました。以前に読んだサイトなどを読み返していると、矢竹で3~6回程度、高野竹だと8~12回ほど、火入れと書いてありました。だいたい中間値で考えると矢竹5回、高野竹10回です。そこで、火入れをしては風呂場に竹を置いて吸湿させて1~2日置くを繰り返し、曲がらなくなるまで火入れをやってみることにしました(これは6号竿からスタートしました)。
現在は、鉄板付きよりもう少し早く焼けるように、焼き網2枚の間にセラミック網を挟んでやっています。セラミック網は三重にしていますが、遠赤外線効果が多いかどうかは不明です


せっかくなので簡単な実験をしてみました


写真だと少しわかりづらいかもしれませんが、セラミック網は外部も内部も安定して焼けています。直火は直接火があたったところは簡単に焦げてしまいます。中もムラが多く、安定して焼入れをするのは難しいです。ただ、時間はセラミック網がここまで焼くのに10分ほど、直火は3分ほどです。
ということで、竿作りがスタートするまでに(竿作りの一環ではありますが)、最初の火入れに3週間ほど要してしまうようになりました・・・


火入れ
7号竿の製作①
7号竿の製作②
7号竿の製作③
7号竿の製作④
7号竿の製作⑤
2012年08月25日
平キリとドリル刃
8月25日(土)
昨日の6号竿の記事で、元竿の玉口を失敗したと書きましたが、それは平キリではなく、ドリル刃を使ったことが要因です・・・
。
玉口の作り方ですが、下の図を参照ください。図のサイズは今回の6号竿の3番コミ部と手元の4番の玉口のものです。まず、削ったコミの径を数カ所ノギスで測定し、先端部の径(8.0mm)にあわせて、平キリでコミの長さ(90mm)の深さまで穴をあけます。そして、次に8.2mmの平キリで65mmの深さまで、そして8.4mmで40mm、8.6mmで15mmと順に穴をあけます。
削った後は階段状になっていますので、ヤスリでなめらかに削っていきながら、実際にコミを差し込んで微調整していき、完成させます。ヤスリはテーパーのついていない棒ヤスリがなければ、竹や鉄の棒に両面テープで紙ヤスリを貼って使えば代用できます。うまく削るポイントは、穴の径に近い径のヤスリを使うことです。細いヤスリだと、歪(いびつ)に削れやすいです。

玉口をあける平キリは竿を製作するたびに、不足分を追加で作っており、現在2.6mmから0.2mmごとに7.6mmまであります。ところが、今回は10尺の竿だったこともあり、手元には少々太い竹を使いました。そのために上図のように8.0mmから8.6mmの平キリが必要になったのです。いつも通りに平キリを作ればよかったのですが、少々面倒になり、8.0mmのドリル刃を代わりに使ったのです。するとこんな問題が発生しました・・・
。

見ていただいたそのままなのですが、ドリルの刃は太さが一律で硬いので、遊びがなく、良い意味でも悪い意味でもまっすぐに穴があいてしまうのです。一方、平キリは遊びがあるので、竹の元々あいている穴に導かれながら、その穴を大きくしていきます。つまり、竹が多少曲がっていても、そのように穴をあけていくことができるのです。
今回、実際に玉口ができあがり竿を継いでみると、3番も手元の4番もまっすぐなのに継ぐとなぜ傾くのだろうと・・・
。そう、玉口の穴自体が斜めになっていることに気付いたのです。理由もすぐにわかってしまいました・・・
。
これを少しでも修正しようと玉口を熱して収縮させ、穴の角度を変えることをしていたのです。すると塗装が浮いてしまい、口糸の巻きなおしとなったわけです・・・
。まあ、少しは改善されたので、良しとしておきます。それ以外の部分がかなりいい感じに仕上がったので少々残念ですが、素人の竿ですから、少々の傾きや曲がりは愛嬌です
。
しかし、8mmの穴はその場凌ぎでドリル刃で代用したものの、結局8.2mmから8,6mmの平キリを作る必要があったので、最初から8.0mmも作れば問題は起こらなかったんです。「急がば回れ」です。

今回のように竿を作る場合は、平キリが良いと思いますが、玉柄や竿掛けなら、若干傾いてもどうってことはないので、入手しやすいドリル刃で十分だと思います。玉柄や竿掛けだと穴の径も大きくなり、径の大きな平キリ(たとえば12~13mm)を作ろうとすると、元の炭素工具鋼/ドリルロッドも太いもの(6mm前後)が必要で、焼き入れのために熱する火力も家庭用のトーチでは厳しいと思います。
ご参考まで・・・
。
昨日の6号竿の記事で、元竿の玉口を失敗したと書きましたが、それは平キリではなく、ドリル刃を使ったことが要因です・・・

玉口の作り方ですが、下の図を参照ください。図のサイズは今回の6号竿の3番コミ部と手元の4番の玉口のものです。まず、削ったコミの径を数カ所ノギスで測定し、先端部の径(8.0mm)にあわせて、平キリでコミの長さ(90mm)の深さまで穴をあけます。そして、次に8.2mmの平キリで65mmの深さまで、そして8.4mmで40mm、8.6mmで15mmと順に穴をあけます。
削った後は階段状になっていますので、ヤスリでなめらかに削っていきながら、実際にコミを差し込んで微調整していき、完成させます。ヤスリはテーパーのついていない棒ヤスリがなければ、竹や鉄の棒に両面テープで紙ヤスリを貼って使えば代用できます。うまく削るポイントは、穴の径に近い径のヤスリを使うことです。細いヤスリだと、歪(いびつ)に削れやすいです。

玉口をあける平キリは竿を製作するたびに、不足分を追加で作っており、現在2.6mmから0.2mmごとに7.6mmまであります。ところが、今回は10尺の竿だったこともあり、手元には少々太い竹を使いました。そのために上図のように8.0mmから8.6mmの平キリが必要になったのです。いつも通りに平キリを作ればよかったのですが、少々面倒になり、8.0mmのドリル刃を代わりに使ったのです。するとこんな問題が発生しました・・・


見ていただいたそのままなのですが、ドリルの刃は太さが一律で硬いので、遊びがなく、良い意味でも悪い意味でもまっすぐに穴があいてしまうのです。一方、平キリは遊びがあるので、竹の元々あいている穴に導かれながら、その穴を大きくしていきます。つまり、竹が多少曲がっていても、そのように穴をあけていくことができるのです。
今回、実際に玉口ができあがり竿を継いでみると、3番も手元の4番もまっすぐなのに継ぐとなぜ傾くのだろうと・・・


これを少しでも修正しようと玉口を熱して収縮させ、穴の角度を変えることをしていたのです。すると塗装が浮いてしまい、口糸の巻きなおしとなったわけです・・・


しかし、8mmの穴はその場凌ぎでドリル刃で代用したものの、結局8.2mmから8,6mmの平キリを作る必要があったので、最初から8.0mmも作れば問題は起こらなかったんです。「急がば回れ」です。

今回のように竿を作る場合は、平キリが良いと思いますが、玉柄や竿掛けなら、若干傾いてもどうってことはないので、入手しやすいドリル刃で十分だと思います。玉柄や竿掛けだと穴の径も大きくなり、径の大きな平キリ(たとえば12~13mm)を作ろうとすると、元の炭素工具鋼/ドリルロッドも太いもの(6mm前後)が必要で、焼き入れのために熱する火力も家庭用のトーチでは厳しいと思います。
ご参考まで・・・

2012年08月24日
6号竿
8月24日(金)
久しぶりのへら竿作りの記事です。6号竿ですが、やっとこさ、ほぼ完成です
。

握り手は、いつもより少しシンプルに糸巻きをメインにした握りにしました。手元竿の竿尻の茶色がワンポイントのつもりなんです
。

硬めの7:3くらい、ストレートなテーパーではなく、先へ行くほどテーパーがきつくなる砲弾型を意識して素材を組んでみました
。以前、テーパーと調子で使用したグラフを今回も作ってみました。人から頂いた紀州の竹竿(軟調)と比較してみましたが、だいたいイメージ通り、砲弾型になっているように思います。

実際に曲げてみると、全体的にはなかなか良い感じに見えます。一番気にしていた穂持ちと穂先の継ぎ部分は非常にナチュラルです。ただ、穂先の先部分が少し太いように思えますので、もう少し削ってもよかったかなという感じがします。また、3番と穂持ちの径差が少し大きいので、ここの段差が少々気になります。

明日はこの竿の試し釣りに行こうと思っていたのですが・・・
実は元竿の玉口をちょっと失敗してしまい、少しでも修正しようと口巻き部分を火で炙って矯めなおしていたのですが、まだ塗装が十分に乾燥していないので、塗装が浮いてしまいました。力のかかる玉口部分なので、このままにするとまずボキッと逝ってしまうでしょうから、仕方なくこんな無残な姿になってしまいました
。

糸を巻きなおし、この部分の塗装をやり直します。来週にはなんとか試し釣りができるのではと思っています・・・
。
=======================================
以下、6号竿の仕様メモです。
※ 竿長: 830+830+750+730-(90+80+70)=2,900(約9.5尺)
※ 込み元径: 手元は握り手の先部分、他は各々の竿尻部から込み長戻った部分
(差込み完了部)の太さ。
※ 玉口径: 穂先の込み口径は穂先先端部の太さ(目標)。
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久しぶりのへら竿作りの記事です。6号竿ですが、やっとこさ、ほぼ完成です


握り手は、いつもより少しシンプルに糸巻きをメインにした握りにしました。手元竿の竿尻の茶色がワンポイントのつもりなんです


硬めの7:3くらい、ストレートなテーパーではなく、先へ行くほどテーパーがきつくなる砲弾型を意識して素材を組んでみました


実際に曲げてみると、全体的にはなかなか良い感じに見えます。一番気にしていた穂持ちと穂先の継ぎ部分は非常にナチュラルです。ただ、穂先の先部分が少し太いように思えますので、もう少し削ってもよかったかなという感じがします。また、3番と穂持ちの径差が少し大きいので、ここの段差が少々気になります。

明日はこの竿の試し釣りに行こうと思っていたのですが・・・

実は元竿の玉口をちょっと失敗してしまい、少しでも修正しようと口巻き部分を火で炙って矯めなおしていたのですが、まだ塗装が十分に乾燥していないので、塗装が浮いてしまいました。力のかかる玉口部分なので、このままにするとまずボキッと逝ってしまうでしょうから、仕方なくこんな無残な姿になってしまいました


糸を巻きなおし、この部分の塗装をやり直します。来週にはなんとか試し釣りができるのではと思っています・・・

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以下、6号竿の仕様メモです。
(長さ) | (玉口径) | (込み長) | (込み元径) | |
手元(4番) | 830 | 9.9 | n/a | 11.5 |
穂持ち下(3番) | 830 | 7.7 | 90 | 8.7 |
穂持ち(2番) | 750 | 5.1 | 80 | 6.4 |
穂先(1番) | 730 | 1.2 | 70 | 4.3 |
※ 竿長: 830+830+750+730-(90+80+70)=2,900(約9.5尺)
※ 込み元径: 手元は握り手の先部分、他は各々の竿尻部から込み長戻った部分
(差込み完了部)の太さ。
※ 玉口径: 穂先の込み口径は穂先先端部の太さ(目標)。
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タグ :6号竿
2012年08月06日
4号竿の検証 PartⅡ
8月6日(月)
残念ながら4号竿は折れてしまいましたが、せっかくなので、折れた元竿を検証してみることにしました
。
まず、折れたところですが・・・

節の薄くなっていたところにはパテ埋めしていましたが、やはりそこから折れていました。パテ部を除くと、コンマ何ミリという程度の薄さになっていました。今後口径差が十分にない時は、無理して2本仕舞いにするよりも、安全に3本仕舞いにした方がよさそうです
。
次に込み口部です。以前から、込み口はうまく削れているのだろうかと不安でしたので、ちょうどよい機会です。半分に割って出来具合を見てみることにしました・・・
。

思ったより、なめらかに、そしてきれいに仕上がっていました
。一安心です。
込みをあわせてみました・・・
。

なかなかぴったりいってました
。
4号竿が折れたので、次の6号竿の製作はトラウトロッドではなく、へら竿からスタートすることにしました。ただ、予定していた穂持ちが、節裏が膨れている竹で、どうにも気にいらないので、別の穂持ち用の高野竹に交換することにしました。これは形は良いのですが、新しいので乾燥期間が十分ではなく、火入れに苦労しそうです。穂先の火入れはあと2度ほどで終了。他の元竿と元上はすでに火入れ済みです。次はどんな竿になりますか・・・
残念ながら4号竿は折れてしまいましたが、せっかくなので、折れた元竿を検証してみることにしました

まず、折れたところですが・・・


節の薄くなっていたところにはパテ埋めしていましたが、やはりそこから折れていました。パテ部を除くと、コンマ何ミリという程度の薄さになっていました。今後口径差が十分にない時は、無理して2本仕舞いにするよりも、安全に3本仕舞いにした方がよさそうです

次に込み口部です。以前から、込み口はうまく削れているのだろうかと不安でしたので、ちょうどよい機会です。半分に割って出来具合を見てみることにしました・・・


思ったより、なめらかに、そしてきれいに仕上がっていました

込みをあわせてみました・・・


なかなかぴったりいってました

4号竿が折れたので、次の6号竿の製作はトラウトロッドではなく、へら竿からスタートすることにしました。ただ、予定していた穂持ちが、節裏が膨れている竹で、どうにも気にいらないので、別の穂持ち用の高野竹に交換することにしました。これは形は良いのですが、新しいので乾燥期間が十分ではなく、火入れに苦労しそうです。穂先の火入れはあと2度ほどで終了。他の元竿と元上はすでに火入れ済みです。次はどんな竿になりますか・・・

2012年08月01日
竿製作予定
7月31日(火)
最近、竿作りの記事が途絶えています・・・が、実は裏ではこそこそと進めております
。

いままでの竹竿作りの最大の難点は火入れ
。火入れが不足しているので、釣りに行く度に元の竹のクセがでます。そして、家に帰って軽く火入れをして矯めなおしをしなければいけません。すでにウレタンや合成うるしで塗装済みなので、火入れもきつくできないため、弱火で行っています。それゆえ、なかなか安定しません
。
そこで、素材の竹が放置しても曲がらなくなるまで、何度も火入れをしてから次の竿の製作にとりかかろうと思っています。現在、火入れ作業中の竹で製作を予定しているのはこちら
。

へら竿は、4本継ぎの10尺を予定しています。ビール
を飲んでから火入れした時に少し焦がしてしましましたが、何とかなりそうです。手元と穂持ち下の矢竹はすでに7~8度やりましたので、ほぼ火入れ完了。穂持ちの高野竹と穂先の真竹はまだ少し癖がでるので、あと数度火入れが必要だと思います。来週か、来々週あたりには製作を開始できそうです
。
トラウトロッドは、手元は矢竹でこちらも火入れ完了。穂先は高野竹と孟宗竹の継ぎです。こちらももう少し火入れが必要です。孟宗竹の穂先は以前にへら竿用に削ったものですが、完成直後に磨いていて折ったものを今回再利用しようと思っています。これ以外に、穂先候補として、別に1本ものの細い矢竹もあるので、こちらも検討中。
握り手は、コルクの集成材や木に、籐巻きか糸巻きをする予定です。リールシートは和竿用の500円ほどで売っているものを買う予定だったのですが、写真にあるやつを見つけ、「かっちょええ~
」と思わず購入
。2000円以上したので、適当なルアーロッドを作るには大きすぎる投資となってしましました。ガイドは折れた安物ロッドから移植する予定です。
完成予定は・・・、未定です・・・
。
最近、竿作りの記事が途絶えています・・・が、実は裏ではこそこそと進めております


いままでの竹竿作りの最大の難点は火入れ


そこで、素材の竹が放置しても曲がらなくなるまで、何度も火入れをしてから次の竿の製作にとりかかろうと思っています。現在、火入れ作業中の竹で製作を予定しているのはこちら


へら竿は、4本継ぎの10尺を予定しています。ビール


トラウトロッドは、手元は矢竹でこちらも火入れ完了。穂先は高野竹と孟宗竹の継ぎです。こちらももう少し火入れが必要です。孟宗竹の穂先は以前にへら竿用に削ったものですが、完成直後に磨いていて折ったものを今回再利用しようと思っています。これ以外に、穂先候補として、別に1本ものの細い矢竹もあるので、こちらも検討中。
握り手は、コルクの集成材や木に、籐巻きか糸巻きをする予定です。リールシートは和竿用の500円ほどで売っているものを買う予定だったのですが、写真にあるやつを見つけ、「かっちょええ~


完成予定は・・・、未定です・・・

2012年07月10日
テーパーと調子
7月10日(火)
昨日完成した5号竿
。4号竿とは違い、3本継ぎにしました。一般的には8尺は3本継ぎだとは思いますが、最初に3号竿を作った際に4本継ぎにしました。これは、使っていた竹がホームセンターで売っている園芸の支柱用の女竹だったこともあり、強度に期待ができないので、短く継ぐとしっかりするのではないかという理由で4本にしたのです。
4号竿も強い竿を目指したので、同じく4本継ぎにしましたが、4本継ぎにすると1本1本が短くなってしまうため、それぞれの竹にはテーパーがほとんどつかず、継ぐことによってその口径差でテーパーをつけているような状態になります。3本継ぎにするとそれぞれの竹が長くなり、素材本来のテーパーを活かすことになるので、それによって調子に違いがでるのでは・・・ということで、今回の5号竿は3本継ぎにしたわけです。写真は上が5号竿、下が4号竿です。

バンブーロッドのサイトを見ていると、テーパーをグラフにしているのをいくつか見つけたので、試しにやってみました
。

赤い線だと2ヶ所、青い線だと3ヶ所、グラフ中に縦に1mm分ほどの直線部がありますが、ここが継ぎ部分になります。この1mmが、先の竿と手前の竿の口径差を示しています。青い線は4号竿で4本継ぎなので、継ぎ部分は3ヶ所、赤い線は5号竿で3本継ぎなので2ヶ所です。
穂先の細さ(約1.2mm)も手元の太さ(9.9と9.8mm)もほぼ同じなので、全体としてのテーパーは変わりません。近似曲線は4号竿と5号竿はほとんど同じになります(線だらけになるので表示してません)。なので、同じような調子かもしれませんが、個別に見ると異なります。穂先は5号竿の方が、テーパーがやや緩くしかも長いので、少ししなやかになるのではと想像しています。一方、手元は5号竿のテーパーがかなり強くなります。徐々に手元に乗ってくるような感じになるのかなと・・・。
・・・と数字で遊んでみましたが、実際には矢竹(3番、4番)、高野竹(穂持ち)、真竹(穂先)と竹の種類も違うため、粘りや強度なども異なり、その影響もあるでしょうから、数字をどのように解釈していいかわかりません。ならば、実際に曲げてみるのが一番だということで、糸をつけてペットボトルに水を入れて、曲げてみました
。
まずは4号竿
。

穂持ちと3番の継ぎ目近くが一番よく曲がってます。これ以上強くすると3番が曲がって行きますので、完全に胴調子という感じでしょうか・・・。
そして5号竿
。こちらの方がやや硬式のようなので、4号竿より少し強く負荷をかけました。

4号竿と比べると明らかに先よりの調子です。穂先と穂持ちの継ぎ部分(〇印)で大きく曲がっており、この部分にかなり負担がかかっていそうです。上のグラフではしなやかと表現しましたが、穂先が負けていると言った方が正しいのでしょうか・・・。手元と穂持ちの継ぎ目(矢印部分)は非常にナチュラルです。手元の竹のテーパーがあるのがうまく活かされているのでしょうか・・・。
・・・と実際に曲げて、いろいろと想像してみましたが、やはり実際に釣って確かめたいところです。なので、今度5号竿を試してきます
。
こういうことを繰り返していると、だんだんとテーパーとか調子のコントロールの仕方ががわかってくるのでしょうか・・・
。
昨日完成した5号竿

4号竿も強い竿を目指したので、同じく4本継ぎにしましたが、4本継ぎにすると1本1本が短くなってしまうため、それぞれの竹にはテーパーがほとんどつかず、継ぐことによってその口径差でテーパーをつけているような状態になります。3本継ぎにするとそれぞれの竹が長くなり、素材本来のテーパーを活かすことになるので、それによって調子に違いがでるのでは・・・ということで、今回の5号竿は3本継ぎにしたわけです。写真は上が5号竿、下が4号竿です。

バンブーロッドのサイトを見ていると、テーパーをグラフにしているのをいくつか見つけたので、試しにやってみました


赤い線だと2ヶ所、青い線だと3ヶ所、グラフ中に縦に1mm分ほどの直線部がありますが、ここが継ぎ部分になります。この1mmが、先の竿と手前の竿の口径差を示しています。青い線は4号竿で4本継ぎなので、継ぎ部分は3ヶ所、赤い線は5号竿で3本継ぎなので2ヶ所です。
穂先の細さ(約1.2mm)も手元の太さ(9.9と9.8mm)もほぼ同じなので、全体としてのテーパーは変わりません。近似曲線は4号竿と5号竿はほとんど同じになります(線だらけになるので表示してません)。なので、同じような調子かもしれませんが、個別に見ると異なります。穂先は5号竿の方が、テーパーがやや緩くしかも長いので、少ししなやかになるのではと想像しています。一方、手元は5号竿のテーパーがかなり強くなります。徐々に手元に乗ってくるような感じになるのかなと・・・。
・・・と数字で遊んでみましたが、実際には矢竹(3番、4番)、高野竹(穂持ち)、真竹(穂先)と竹の種類も違うため、粘りや強度なども異なり、その影響もあるでしょうから、数字をどのように解釈していいかわかりません。ならば、実際に曲げてみるのが一番だということで、糸をつけてペットボトルに水を入れて、曲げてみました

まずは4号竿


穂持ちと3番の継ぎ目近くが一番よく曲がってます。これ以上強くすると3番が曲がって行きますので、完全に胴調子という感じでしょうか・・・。
そして5号竿


4号竿と比べると明らかに先よりの調子です。穂先と穂持ちの継ぎ部分(〇印)で大きく曲がっており、この部分にかなり負担がかかっていそうです。上のグラフではしなやかと表現しましたが、穂先が負けていると言った方が正しいのでしょうか・・・。手元と穂持ちの継ぎ目(矢印部分)は非常にナチュラルです。手元の竹のテーパーがあるのがうまく活かされているのでしょうか・・・。
・・・と実際に曲げて、いろいろと想像してみましたが、やはり実際に釣って確かめたいところです。なので、今度5号竿を試してきます

こういうことを繰り返していると、だんだんとテーパーとか調子のコントロールの仕方ががわかってくるのでしょうか・・・

2012年07月09日
5号竿完成!
7月9日(月)
やっとこさ5号竿が完成しました
。・・・といっても期間は半月ほど、3度の週末を要しました。塗りの乾燥を待つのは、とっても長時間に感じるんです。まあ、無事に折れることもなく、ここまで育ってくれたので、よかったです
。

穂持ちは、口巻きだけ黒であとは竹肌をそのまま出したかったのですが、3番目の節の芽にクラックらしきものを見つけたので、念のため節を糸で巻いて補強、上の節も同様に糸を巻いて、黒塗りにしました。穂先は基本は黒ですが、継いだ時に少しだけ竹肌の部分が出るように塗っています。こうするとどこから穂先かがはっきりと見え、竿がどこで曲がっているかよくわかるんです。
握り手ですが・・・
。

よく見ると、羽根が入っているんです
。部屋のハタキから、パラッと落ちた羽根を見て、「これだ!」と思い、入れてみましたが、下地の色が濃いので、ほとんど羽根が見えません
。無駄な努力だったかも・・・
。
最初はもっと明るい緑を入れていたんです。

こっちの方がシンプルでよかったという声が聞こえます。だんだん濃くしてしまって・・・
。「過ぎたるは猶及ばざるが如し」っていうやつでしょうか・・・
。
さて、竿作りですが、5本目になりました。最初の2本は竿とは呼べるようなものではありませんでしたが、3本目は何となく竿らしくなり、4本目からは見た目だけはへら竿っぽくなってきました。しか~し、難しいです・・・
、特に火入れと矯め
。
焦がす直前まで(・・・と本人は思っている)火に入れて、竹をくにゃくにゃにして、矯めていきます(真っ直ぐにしていく)。もちろん、完璧ではありませんが、ほぼ真っ直ぐだなと思って、その後作業をすすめ、塗りをして、ふと竹をみると、元のとおりまではいきませんが、かなり戻しています
。そして再度火入れをして修正、仕上げの時にも竿を繋いでまたまた火入れをして真っ直ぐにします。
そして、釣りに行き、帰って見てみると、また戻しています・・・
。4号竿も徐々にマシにはなっていますが、釣りをして帰る度に火入れと調整をしないといけません
。
最初の火入れは強くできるのですが、その後は塗装がすでにのっているので、強くできません。特にウレタンが塗ってあると、塗装が浮きます。浮いてしまうと胴塗りもやり直しになります。うるし(合成)の方が、まだ熱には強いように思います。フライの丸竹ロッドの製作などをインターネットで見ていると、もう少し弱火で長時間炙っています。こんどそういう方法も試してみます・・・。
さて、明日は4号竿と5号竿の比較をしてみようと思います。課題は「テーパーと調子」です。ではでは・・・
。
やっとこさ5号竿が完成しました



穂持ちは、口巻きだけ黒であとは竹肌をそのまま出したかったのですが、3番目の節の芽にクラックらしきものを見つけたので、念のため節を糸で巻いて補強、上の節も同様に糸を巻いて、黒塗りにしました。穂先は基本は黒ですが、継いだ時に少しだけ竹肌の部分が出るように塗っています。こうするとどこから穂先かがはっきりと見え、竿がどこで曲がっているかよくわかるんです。
握り手ですが・・・


よく見ると、羽根が入っているんです



最初はもっと明るい緑を入れていたんです。

こっちの方がシンプルでよかったという声が聞こえます。だんだん濃くしてしまって・・・


さて、竿作りですが、5本目になりました。最初の2本は竿とは呼べるようなものではありませんでしたが、3本目は何となく竿らしくなり、4本目からは見た目だけはへら竿っぽくなってきました。しか~し、難しいです・・・


焦がす直前まで(・・・と本人は思っている)火に入れて、竹をくにゃくにゃにして、矯めていきます(真っ直ぐにしていく)。もちろん、完璧ではありませんが、ほぼ真っ直ぐだなと思って、その後作業をすすめ、塗りをして、ふと竹をみると、元のとおりまではいきませんが、かなり戻しています

そして、釣りに行き、帰って見てみると、また戻しています・・・


最初の火入れは強くできるのですが、その後は塗装がすでにのっているので、強くできません。特にウレタンが塗ってあると、塗装が浮きます。浮いてしまうと胴塗りもやり直しになります。うるし(合成)の方が、まだ熱には強いように思います。フライの丸竹ロッドの製作などをインターネットで見ていると、もう少し弱火で長時間炙っています。こんどそういう方法も試してみます・・・。
さて、明日は4号竿と5号竿の比較をしてみようと思います。課題は「テーパーと調子」です。ではでは・・・

タグ :5号竿
2012年07月03日
4号竿の改造(節巻き)
7月2日(月)
悩んでいました4号竿・・・やっぱり節を補強するために節巻きに改造することにしました
。
まず、節周りがかなり薄くなっているので、削るよりも前に凹んだところをエポキシパテで埋めて固めてから、平ヤスリで慎重に削りました。何とかうまくいきました・・・
。そして、糸を巻くところをテープで区切り、その範囲の竹の表面をさっと小刀で削って行きます。糸がすべらないようにするためです。

そして、糸を巻いていきます。

節巻きは、このように続けて巻いていってよいようです。軽くとめているマスキングテープは、巻いている最中に糸が緩まないようにするためです。糸決め(糸を固めること)のウレタンを塗ったあと、不要な糸は切って行きます。
そして乾燥したら、うるし塗りです。際はマスキングテープを貼って、うるしを塗ってからすぐにはがすと、きれいに仕上がります。ただ、節巻きは細い隙間があるので、マスキングテープを細く切って貼っていくなど、手間がかかります。
マスキングテープは粘着力が弱いため通常は塗装が剥がれたりすることにはならないのですが、今回は数カ所剥がれてしまいました
。

下地処理が不足していて、塗装が十分にのっていなかったのかもしれません。通常は塗装する前に竹を400番程度のサンドペーパーで荒らしてから塗っていますが、軽く擦っているだけなので、不十分だったのかもしれません。このせいで、胴塗りの補修もやらなくてはいけなくなりました
。
そして最後はコンパウンドで磨いて、節巻きへの改造が完了です
。

何とか今週末の釣りには間に合いました・・・
。改造前のBeforeはこちらです。

問題は、これでほんとに節周りの補強になったのでしょうか・・・
。実釣が楽しみです
。
ところで、5号竿ですが、削りなどは完了。現在色塗りの最中です。竿自体がまだまだ未熟なのに塗装工程(塗装の回数と乾燥時間)に日数がかかり過ぎるので、今後は何とか早くする方法を検討しないといけません。まずは、うるしの代わりにウレタンを多用するのと、握り手をシンプルな糸か籐巻きにすることかと・・・
。
悩んでいました4号竿・・・やっぱり節を補強するために節巻きに改造することにしました

まず、節周りがかなり薄くなっているので、削るよりも前に凹んだところをエポキシパテで埋めて固めてから、平ヤスリで慎重に削りました。何とかうまくいきました・・・


そして、糸を巻いていきます。

節巻きは、このように続けて巻いていってよいようです。軽くとめているマスキングテープは、巻いている最中に糸が緩まないようにするためです。糸決め(糸を固めること)のウレタンを塗ったあと、不要な糸は切って行きます。
そして乾燥したら、うるし塗りです。際はマスキングテープを貼って、うるしを塗ってからすぐにはがすと、きれいに仕上がります。ただ、節巻きは細い隙間があるので、マスキングテープを細く切って貼っていくなど、手間がかかります。
マスキングテープは粘着力が弱いため通常は塗装が剥がれたりすることにはならないのですが、今回は数カ所剥がれてしまいました


下地処理が不足していて、塗装が十分にのっていなかったのかもしれません。通常は塗装する前に竹を400番程度のサンドペーパーで荒らしてから塗っていますが、軽く擦っているだけなので、不十分だったのかもしれません。このせいで、胴塗りの補修もやらなくてはいけなくなりました

そして最後はコンパウンドで磨いて、節巻きへの改造が完了です


何とか今週末の釣りには間に合いました・・・


問題は、これでほんとに節周りの補強になったのでしょうか・・・


ところで、5号竿ですが、削りなどは完了。現在色塗りの最中です。竿自体がまだまだ未熟なのに塗装工程(塗装の回数と乾燥時間)に日数がかかり過ぎるので、今後は何とか早くする方法を検討しないといけません。まずは、うるしの代わりにウレタンを多用するのと、握り手をシンプルな糸か籐巻きにすることかと・・・

2012年07月01日
エサトレイ
7月1日(日)
先週は軽い食中毒になってしまい、しばらく苦しんでおりましたが、何とか復活
。この季節はバイ菌君も活性が高いそうなので、皆様もご注意ください
。
さて、病み上がりでまだ無理もしたくないところにお天気は雨
。ということで、週末の釣りはお休み
。なので、工作をやりまくっております・・・
。
まずは15分で完了するもっとも簡単なやつから・・・。準備したものはこちら。

100円ショップで見つけたトレイと机面の下に引く緑色のやつ、そしてホームセンターでステイと20mmM5のネジと蝶ナットを購入。あとはカッター、ものさしと瞬間接着剤、そして写真には写ってないですが、5mmの穴をあけるドリル。
まず、トレイの底面にあわせて、緑色のシートをカット、トレイの端の方に穴をあけて、シートを瞬間接着剤で張り付け、ステイとネジでとめるだけ・・・そしてもう完成
。

お膳というのか、うどん皿と呼ぶのかよくわかりませんので、エサトレイと呼んでおきます。ステイを万力と角木の隙間にはさんで締めるだけ。うどんだけでなく、ダンゴでも次のエサを置いておくのに便利ですよね
。
仕舞う時はネジを緩めて、ステイをトレイの下に格納。

以上です。
なお、ステイを厚みのあるものにしたのですが、ステンレスの薄いものの方がベターだと思います。またトレイはウレタンらしい塗装がすでにされていますので、塗装の必要もなさそうです
。
先週は軽い食中毒になってしまい、しばらく苦しんでおりましたが、何とか復活


さて、病み上がりでまだ無理もしたくないところにお天気は雨



まずは15分で完了するもっとも簡単なやつから・・・。準備したものはこちら。

100円ショップで見つけたトレイと机面の下に引く緑色のやつ、そしてホームセンターでステイと20mmM5のネジと蝶ナットを購入。あとはカッター、ものさしと瞬間接着剤、そして写真には写ってないですが、5mmの穴をあけるドリル。
まず、トレイの底面にあわせて、緑色のシートをカット、トレイの端の方に穴をあけて、シートを瞬間接着剤で張り付け、ステイとネジでとめるだけ・・・そしてもう完成


お膳というのか、うどん皿と呼ぶのかよくわかりませんので、エサトレイと呼んでおきます。ステイを万力と角木の隙間にはさんで締めるだけ。うどんだけでなく、ダンゴでも次のエサを置いておくのに便利ですよね

仕舞う時はネジを緩めて、ステイをトレイの下に格納。

以上です。
なお、ステイを厚みのあるものにしたのですが、ステンレスの薄いものの方がベターだと思います。またトレイはウレタンらしい塗装がすでにされていますので、塗装の必要もなさそうです

タグ :エサトレイ
2012年06月26日
4号竿の検証と5号竿
6月26日(火)
先日実釣デビューした4号竿をじっくりと点検しておりましたが、やはり4番元竿と3番穂持ち下(元竿上)の節周りが心配です
。口径差があまりなかったので、穂先や穂持ちをしまうための中抜きの際に竹をかなり薄くなるまで削っています。特に節の芽の部分は凹んでいるため、光を通すくらい薄くなっています。ここが弱いために矯めた節が戻しているのではないかと疑っています。
これを解決する簡単な方法としては、節巻きに改造して強化することです。ただ、この薄いところを節巻きするために表皮を削ると竹が破壊してしまいそうで、躊躇しています・・・
。でももう一度実釣すると「パキッ
」っと逝ってしまう可能性も排除できません。悩んでおります・・・
。
悩んでいる内に5号竿の仕込みをしてしまいました・・・
。

今度も8尺ですが、3本継ぎにしました。小継ぎとの差を見るためです。竹は穂先は真竹、穂持ちは高野(スズ竹)、手元は矢竹です。すでに穂先削りや込み削り、中抜きも完了。中抜きは4号竿とは違い、穂先と3番手元の口径差が十分にあったので、楽勝でした。今回は穂持ちも節抜きしておきました。あとは口巻きをして込み口を削り、握りを作って色を塗るという行程です。
ところで、今回穂先削りに新兵器を導入しました
。

コーナンで見つけたホビー用ミニカンナと新しく作った穂先削り具です
。ミニカンナは押しでも引きでも削れます。普通のカンナで大まかに削った後の細工にぴったりです。しかも400円もしなかった。穂先削り具は、使わなくなったカンナの刃を削って作りました。やはり本物の刃物だけあって、「シューッ」っとよく削れます
。使い方は以前に紹介したとおりです。
=======================================
以下、5号竿の仕様メモです。
※ 予定竿長: 870+870+820-(85+70)=2,405(約8尺)
※ 込み元径: 手元は握り手の先部分、他は各々の竿尻部から込み長さ戻った部分(差込み完了部)の太さ。
※ 込み先径: 各々の込みを削った時の竿尻部の太さ(目標)。
※ 込み口径: 穂先の込み口径は穂先先端部の太さ(目標)。
=======================================
先日実釣デビューした4号竿をじっくりと点検しておりましたが、やはり4番元竿と3番穂持ち下(元竿上)の節周りが心配です

これを解決する簡単な方法としては、節巻きに改造して強化することです。ただ、この薄いところを節巻きするために表皮を削ると竹が破壊してしまいそうで、躊躇しています・・・



悩んでいる内に5号竿の仕込みをしてしまいました・・・


今度も8尺ですが、3本継ぎにしました。小継ぎとの差を見るためです。竹は穂先は真竹、穂持ちは高野(スズ竹)、手元は矢竹です。すでに穂先削りや込み削り、中抜きも完了。中抜きは4号竿とは違い、穂先と3番手元の口径差が十分にあったので、楽勝でした。今回は穂持ちも節抜きしておきました。あとは口巻きをして込み口を削り、握りを作って色を塗るという行程です。
ところで、今回穂先削りに新兵器を導入しました


コーナンで見つけたホビー用ミニカンナと新しく作った穂先削り具です


=======================================
以下、5号竿の仕様メモです。
(長さ) | (込み口径) | (込み長) | (込み元径) | (込み先径) | |
手元(3番) | 870 | 7.6 | n/a | 9.9 | n/a |
穂持ち(2番) | 870 | 5.3 | 85 | 6.6 | 5.9 |
穂先(1番) | 820 | 1.2 | 70 | 4.2 | 3.7 |
※ 予定竿長: 870+870+820-(85+70)=2,405(約8尺)
※ 込み元径: 手元は握り手の先部分、他は各々の竿尻部から込み長さ戻った部分(差込み完了部)の太さ。
※ 込み先径: 各々の込みを削った時の竿尻部の太さ(目標)。
※ 込み口径: 穂先の込み口径は穂先先端部の太さ(目標)。
=======================================
2012年06月21日
4号竿(へら竿)の製作
6月21日(木)
さて、今回は以前記事にしたように園芸竿からへら竿へということで、園芸用の竹ではなく、素材はこちらの矢竹、高野竹と真竹です。

慎重に作業を進めるために今回は工具類も一部見直しました。

まず真竹の割ったものから穂先のおおよその形に削って行くのにカンナを使っていますが、いまいち切れないので、買い替えると「シュパーッ・・・
」とおもしろいくらいに切れました。こんな工具が1500円か2000円か忘れましたが、その程度の値段で売っているのですから驚きです。あっという間に作業終了してしまいました。
込み(♂)削りですが、今まで真ん中の一般的な鉄鋼用の平ヤスリを使っていましたが、右端の赤いヤスリを使ってみた所、削る力も強く平面が大きいためにとても使いやすかったです。
次に込み口(♀)削りです。

込み口(♀)を削るのは、右の自作の平キリ(0.2mm毎)で穴をあけた後は、赤い持ち手の棒ヤスリ(チェーンソー用で結構安いです)で磨いていましたが、仕上げにには良いのですが、削るパワーがもう少し欲しいところでした。そこで一番初歩的に鉄の棒に紙やすりを両面テープでとめて削ると、これが最高でした
。最初からこれにすればよかったという感じでした。
そして最後に矯め木です。

それなりに太さのある竹は、わりとうまくまっすぐにすることができるようになってきたのですが、どうも穂先だけは何度やってもまっすぐになりません。先日、仕事で東京に行った際に、和竿製作の店をのぞくとたくさんの矯め木が置いてありました。その中に「何じゃこれ?」というくらい小さく薄い木のものがあったので、店主に聞くと穂先用だとか・・・。
「なるほど、これだな
」ということで、家に帰ってすぐに小さいのを作りました(手前)。ただ、すでに何度も火入れをした後なので、曲げなおしてもすぐに元に戻ってしまいます。次回以降に期待です
。
ということで、なんとか作業をすすめ完成しました・・・
。8.1尺、4本継ぎの2本仕舞いです。

デザインはシンプルにしました・・・
。

握り手は全部籐巻きにする予定だったのですが、少し足りず、買いに行くのも面倒だったので、ワンポイントのラインを入れました(違う色の方が良かったかも・・・
)。

3号竿(園芸竿)より、少し軟調のような気がします。できれば週末に試し釣りがしたいところです・・・
。
さて、今回は以前記事にしたように園芸竿からへら竿へということで、園芸用の竹ではなく、素材はこちらの矢竹、高野竹と真竹です。

慎重に作業を進めるために今回は工具類も一部見直しました。

まず真竹の割ったものから穂先のおおよその形に削って行くのにカンナを使っていますが、いまいち切れないので、買い替えると「シュパーッ・・・

込み(♂)削りですが、今まで真ん中の一般的な鉄鋼用の平ヤスリを使っていましたが、右端の赤いヤスリを使ってみた所、削る力も強く平面が大きいためにとても使いやすかったです。
次に込み口(♀)削りです。

込み口(♀)を削るのは、右の自作の平キリ(0.2mm毎)で穴をあけた後は、赤い持ち手の棒ヤスリ(チェーンソー用で結構安いです)で磨いていましたが、仕上げにには良いのですが、削るパワーがもう少し欲しいところでした。そこで一番初歩的に鉄の棒に紙やすりを両面テープでとめて削ると、これが最高でした

そして最後に矯め木です。

それなりに太さのある竹は、わりとうまくまっすぐにすることができるようになってきたのですが、どうも穂先だけは何度やってもまっすぐになりません。先日、仕事で東京に行った際に、和竿製作の店をのぞくとたくさんの矯め木が置いてありました。その中に「何じゃこれ?」というくらい小さく薄い木のものがあったので、店主に聞くと穂先用だとか・・・。
「なるほど、これだな


ということで、なんとか作業をすすめ完成しました・・・


デザインはシンプルにしました・・・


握り手は全部籐巻きにする予定だったのですが、少し足りず、買いに行くのも面倒だったので、ワンポイントのラインを入れました(違う色の方が良かったかも・・・


3号竿(園芸竿)より、少し軟調のような気がします。できれば週末に試し釣りがしたいところです・・・

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